鷹山宇一記念美術館開館30周年記念特別展
「描かれた”女”たち」展
~女性像にみるフォルム・現実・夢~
2024年7月27日(土)~2024年10月14日(月・祝)
月曜休館
【ナイトミュージアムの開催について】
8月1日(木)は「ナイトミュージアム」を開催します。
開館時間を夜8時まで延長します。(最終入館は午後7時30分迄)
昼間とは違った美術館でのひとときを、どうぞゆったりとお過ごしください。
日本の絵画にあらわれる人体像は、明治以降大きく変わりました。西洋美術と出会い、科学的に対象を捉える見方と影影法など立体感を出す画法を学んだこと、また、理想的人体像であるヌードやその意味を知り、さらには絵画とは何か?という問題について西洋近代的な概念を受容したことなどがその理由にあげられるでしょう。そうした人体像の変化が如実にあらわれたのが「女性」を描いた絵画でした。明治以降、西洋近代絵画の風潮を反映してか、女性をモティーフとする作品が多く描かれたからです。
本展では、西洋、日本の近・現代作家が猫いた絵画を中心に、約3千点の所蔵作品を誇る笠間日動美術館から、竹久夢二、東郷青児、奥谷博、山本文彦等、明治から現代までの52作家による「女性」を描いた絵画を 堂に展覧します。フォルムとして身体美に注目した裸婦、そして、画家が対峙し猫ききろうとしたモデル女性の現実や時代的・社会的背景などが窺える作品、また、硯実を踏まえながらも情緒、夢や希望、理想などを盛り込んで掴かれた 女性像など、3つの「章/chapter」に注目しご紹介します。
なお、当館開館30周年を記念してアンリ•マティスの珍しい墨絵を特別出品いただくこととなりました。
併せて、鷹山宇一が描いた女性像を特別展示いたします。
「花と蝶を描く画家」として広く知られる應山の「稀有」な女性像に、悪山芸術の新たな魅力を発見することとなるでしょう。
明治、大正、昭和、平成と、洋画130年の軌跡を、令和の今夏、描かれた女性像により華麗にご紹介いたします。女性へ向けられた画家の眼差し·想い、そして、描かれた彼女たちの現実・夢を目の当たりにし、あなた自身は今、何を想いますか?日常の喧喋から離れ、自分自身を見つめ直す豊かなひとときを、本展で心ゆくまでお楽しみください。